命の使い方
今月の一言
一人親方や事業主の悩みのひとつに、『今後事業をどうするのか?』があるのではないでしょうか? 一人で現状維持を継続するのか? 仲間を増やして大きくしていくのか? 業界の動きを見ながら判断しているのではないでしょうか?
仕事がある時は、自分が楽をする為に若い衆を雇用して、バリバリ仕事をやってもらうつもりが、いろいろな問題が発生して、決して楽になりません。人が増える事によって更に仕事量が増えて、また若い衆を採用しても、決して自分は楽にならないのです。
一人で仕事をしていた方が良かったと思うかもしれません。しかしながら、世の中の期待に答える為に、簡単に見捨てる事ができないのです。 ある事例で、ライオンの世界では、オスがメスを奪いやいする事でオス同士が戦います。勝ち残ったオスだけが、メスのライオンを引き連れてハーレムを形成します。
勝ち残ったら群れのボスになる訳ですが、決して良いことばかりではありません。食料の問題や子供の問題等で苦労は絶えません。戦いに敗れたはぐれオスの方が、自分の事だけ考えて生きてればよく、楽なのかもしれません。そこで、どちらのライオンが長生きするのかは、群れのボスライオンの方が長生きできるのです。
動物の世界でも、自分の為だけの事を考えて生き続けて長生きするのは難しいのです。人間の世界でも、愛する人の為、仲間の為に、更には世の中の為に生きている人が長生きするのではないでしょうか? 女性は子供の為に子供が成長するまで死ぬわけにはいけません。男性は守る人の為に死ぬ事はできないのです。世の中が必要としている人間を生きさせようとするのではないでしょうか?
一人親方がいけないと言っている訳ではありません。人生について考えてもらいたいのです。人の命の使い方からも『愛こそすべて』と言われる意味が理解できるのではないでしょうか? もっと、もっと、お客さんの為、会社の為、仲間の為、家族の為、世の中に役に立つ生き方ができるようになりたいものです。