2013年8月
今月の一言
平成25年度技能検定(国家試験)鋼製下地1級・ボード仕上げ1級の実技試験と学科試験が無事に終える事が出来ました。合格発表は10月初旬におこなわれ、12月初旬頃に1級技能士の認定書が交付されます。この技能検定実技試験は全室協中部支部が国から任命を受けて、愛知県技能検定委員会として実技試験を主催しています。
技能検定は、全室協のメンバーの協力があってこそ初めて成功する事ができることから、今年も全室協会員さまから技能検定員を始め、大勢の補佐員を手配してもらい、トライアルから実技試験まで、本当に良く協力して頂き、関係者に対して感謝しております。
今年は技能検定参加者が多く、去年24名に対して今年40名が受験されました。(旭日産業から2名参加) 実技試験ではトライアルで本番に備えて練習しますが、以前の受験生と比べて取り組む態度姿勢が非常に良くなっていると感じています。トライアルで試験中での注意点やポイントを説明していきますが、皆さんしっかりとメモを取り、不真面目な態度をとる受験生は皆無でした。これは、ここ数年で業界の環境が変化してきて、職人さんの意識の変化が表れているのではないでしょうか? 社会保険未加入問題もあり得意先から求められている事が高度化されている中、この世界で生きて行くためには絶対に必要だと感じているからだと思います。来年もかなり多くの受験者が増えると予想されます。
技能検定は国家試験の位置づけですから、全室協会員以外の申込も受け付けています。今年初めて、全室協会員以外の受験生が2名いました。当然に、実技・学科トライアルは全室協でとり行われている為、会員外の方は参加する事が出来ません。トライアルに参加していないと合格する事が難しく、受験された職人さんには罪はありませんが、当然に実技試験は要領をつかむ事が出来ず、時間内に終わる事ができずに不合格となりました。全室協に対して否定的な見方をしている業者も中にいるのも事実ありますが、技能検定の開催をはじめ、技能職レベルアップの為の仕組みづくり、行政とのパイプ役として唯一存在する団体という位置づけで、全室協の価値は意味のあるものであり、今後益々重要な役割を果たしていくのではないでしょうか?