2012年2月
今月の一言
何をもって『幸せ』と感じるかは人によって、それぞれ違いがあります。昨年、ブータン国王が来日した時、『国民総幸福度』と言う考え方に基づき、ブータンでは、国民の95%が『幸せ』と感じている事に、関心を持たれた方は多いのではないでしょうか?
『国民総幸福度』とは、物質的な豊かさだけでなく、精神的な豊かさも尺度に入れた『幸福度』を表す考え方です。内容としては、心理的幸福、健康、教育、文化、環境、コミュニティ、良い統治、生活水準、自分の時間の使い方、の9つの構成要素があるそうです。
日本が世界の中で、どれくらいの位置づけにあるのか? 興味が湧いたのでネットで調べると、いろいろな指数がありました。『幸せ』に対するとらえ方、考え方など、興味のある人はネットで調べてみる価値はあると思います。
ちなみに、ウィキペディアでは、幸せの尺度として地球幸福度指数世界ランキングがありました。対象国143国中、1位コスタリカ、2位ドミニカ、3位ジャマイカ、アジアの国では上位から、5位ベトナム、14位フィリピン、16位インドネシア、17位ブータン、19位ラオス、20位中国、33位マレーシア、35位インド、37位ネパール、39位ビルマ、41位タイ、49位シンガポール、68位韓国、80位カンボジア、84位香港、その中で日本は75位です。先進国では、ドイツ51位、イタリア69位、フランス71位、ロシア108位、米国114位、になっていました。
どう感じたでしょうか? 意外ですが、経済的豊かさだけが『幸せ』と感じていないのが解ります。人間関係、隣人関係、家族関係などの人との関わり方で、『幸せ』と感じるのではないでしょうか?
昔より忙しい時代になり、幸せと感じる感性が鈍くなってきているのも事実です。
現在を生きて行くには、『経済活動』から逃げる事はできません。経済最優先で物事を判断するのではなく、幸せの為、人間の為に経済活動をおこなって、『幸せ』と感じる感性を呼び戻して行きたいものです。