お知らせ

2011年8月

今月の一言

今年の夏も暑い日が続きました。各現場では熱中症に対する対策をしている事とは思いますが、残念なことに、今月8月2名の方が熱中症と思われる体調不良により、病院で治療を受けることになりました。幸いなことに、両者ともに軽傷であった事で救われました。

今回、両者の症状の特徴として、『足をつる』ことから始まっています。

足がつって動けなくなり、自分で足のマッサージをおこなうなど、ほぐしているうちに、時間と共に悪化していったのです。

最初は軽い症状でも、熱中症の疑いがある場合、甘く見てはみてはいけないと実感したのです。

 

再発防止策としては、充分な水分補給、塩分補給、休憩時間は当たり前です。

  1. 熱中症に対する知識を高める。他人事では無く、自分も含め身近によくあることと自覚する。熱中症を甘く見ない
  2. 現場の規則にもよるが、水筒やペットボトルなど、いつでも水分補給できる状態で作業する。
  3. 体調の変化を感じた時は、作業を中止し、速やかに涼しい場所へ移動する。自己防衛をする
  4. 管理者の協力を得ることができれば、作業環境を良くすることが出来るか検討(既設空調の利用、扇風機等の使用等)
  5. 温度、湿度の測定から健康状態の配慮を行う。WBGTなどの指数を参考に休憩時間を調整する。  名古屋市では予報値を発表している。
  6. 夏の暑い現場環境に慣れていない人、他の職業の人が現場に応援に入る場合など、体が出来上がっていない人の入場は避ける。作業環境の温度、湿度、風通しなどは自分では、何ともならない事がありますが、自分の健康は自分で守る気持ちを持って作業に心がけてください。 今回の事例では、書類関係の指摘はありませんでしたが、大手ゼネコン、大型現場、役所工事などでは、一人親方保険の未加入で指摘を受ける事があります。また、安全書類関係に書かれていない人の入場した場合でも指摘を受ける事があります。もし応援などで未加入者が事故を起こした場合、労災保険が下りないばかりでなく、事業主とみなされ、どこからも保険が下りないということも考えられます。そればかりでなく、請負での管理責任も追及される時代になっています。 今、多くのゼネコンでは、一人親方保険加入が常識になってきているのです。応援を呼ぶ時など注意してください。