2011年10月
今月の一言
うまくいっている営業や職人さんは、例外なく頭の中で仕事の段取りのシュミレーションができています。問題が起こりそうな点を発見したら、その時点から、すぐに考え始め、仮説を立てて解決案を立案し、どんどん決断していきます。それも解決案もひとつに決め付けるのではなく、もしもの時に備えて、複数予備としての解決案も持っているのです。そして、決断した後も、その決断に誤りが無いかギリギリまで考える習慣が出来ているのです。その為、事前のシュミレーションに基づいた臨機応変な対応ができるのです。
うまくいっていない人は、頭の中で仕事の段取りのシュミレーションができていません。考え始めるのが遅く、そして問題が起こりそうな点を見つけても、しばらくは放置しているのです。ギリギリになるまで結論を出さないのか、後回しにしてしまうのです。
私たちの身の回りには、うまくやっている人が必ずいます。たまたま、うまくいっているのではなく、結果を出そうと、いろいろ悩み抜いているのが現実です。うまくいっている人の行動パターンを研究する必要があるのではないでしょうか?
時代が進むにつれて、今まで考えられないような細かい事で、クレームや問題を発見する風潮になってきています。現場での安全についても、労働基準監督署などに指摘されない為に、膨大な量の書類を記録として残していかなければなりません。安全に作業することが目的なのですが、書類を残していくことが目的になってしまっています。誰かが責任を取る犯人探しをした時、誰もが犯人になりたくない為の、自己防衛の為にやっているとしか思えません。良いとか悪いとかは解りませんが、こうしないと生きていけないような時代になってしまったのかもしれません。そのような事は他でもあるようです。あまりにも細かい事に気を使いすぎて、仕事をやったような錯覚に陥って、本来やらなければならない仕事が全くはかどっていなかったという事があるのではないでしょうか?
我々もお客さまとの精算業務がありますが、あまりにも細かい所の点で交渉すると、うまく行かない事があります。我々の目的は取引先のお客さまと信頼関係をつくることで、継続的に仕事をもらうことです。お金にならないサービス的な事も受け入れないといけません。精算に対するお客さまの姿勢によりますが、杓子定規での話し合いや交渉では、長続き出来ません。理不尽な事はよくありますが、ある程度、認める、認めない話が、どうしても必要になってきます。それが読める人がうまく行っているのではないでしょうか?
旭友会でお世話になっている企業さまとの清算業務に於かれましても、理不尽な点はあると思います。お互いの立場を尊重しあい、信頼関係に基づきながら、この厳しい時代の中でも生き残っていけるよう努力していきたいものです。