違和感
少し違和感を感じた安全パトロールのお話です。あるゼネコンの事業主安全パトロールの案内があり参加してきました。年に1回、業者間の持ち回りで指名された3業者とゼネコンさん社員10名でバスに乗り込んでのパトロールです。
私は今回、初めての参加です。朝9時に集合して、バスに乗ってくださいの合図があり乗り込みました。バスの中では『おはようございます』の挨拶も、今日のスケジュールの話もなく、みんな無口で現場に向かっていました。コロナの感染予防なのか?会話は全くないのです。
午前中に3現場パトロールを実施しましたが、ゼネコンさんの社員による指摘には、勉強になることが多くありました。内装の事は気が付くことが多いのですが、外部足場や隣地の状況、看板の掛け方、安全通路等々・・・自分では気が付かない点をいろいろ指摘するのです。安全に対しては本当にレベルが高いと感じた次第です。
常に現場で間違い探しを行ってないと指摘できない事ばかりです。探し出すのが本当に上手だと感心します。たまには、良いところを指摘しても良いのではないかと感じたりもします。パトロールを行うことによって、監督さんや現場管理者の安全に対する意識の向上を高めているのです。
月に1回パトロールを行っている社員さんは慣れていますから当たり前のように行動とっています。違和感を感じたのはバスの中で仕切る人もいなく、最後も『お疲れさま』の挨拶なしに会社に到着して解散したのです。
普通パトロール後は、参加者全員で反省会を行うことが多いのですが、何もなく終わってしまいました。聞いたところによると皆さん各自で食事に行ったとのこと、参加した業者にお昼をご馳走しても良いのではとも感じたのです。
協力業者をどのように考えているのか? 想像できませんが、一緒に現場を完成していく事には変わりません。安全に、良い仕事をして、お客様に認められて、はじめて仕事としての『やりがい』を感じるのではないでしょうか? 形式や行事をこなしていく事が重要ではないはずです。
毎月行っている安全パトロールの流れを知らない人もいるのです。挨拶もなく、どこに行くか資料も無く、残念でなりません。『いつもやっていることだから』『今更言わなくてもわかっているだろ』という気持ちがあったか分かりませんが、慣れは怖いなぁ、と感じました。
今回の感じたことを伝えていませんが、本来であれば感じたことを正直に話し合える関係に成りたいものです。