職長さんの仕事
元請下請関係のなかでは、いかに監督さんと仲良く人間関係をつくるかが大切になるのではないでしょうか? 気持ちの良い挨拶から始まって、作業終了時における片付けや次の日の段取りをしっかり行うなど、『こいつはできる』と思ってもらうことが重要になってきます。
人間は不思議なもので、ひとつ悪い面を感じてしまったら、悪い面ばかり目についてしまうものです。以前一緒に現場でともに働いていた時の印象が残っていて、どうしても先入観で人間性や仕事の段取りを頭の中で決めつけてしまう傾向があります。
所長さんに対して、おかしいと感じたところはしっかり助言したり、なかには言い合いになったりすることはよくあることで、イエスマンだけでは人間関係は出来上がってきません。指示待ちだけの受け身な姿勢で仕事をしているのか、積極的に関わって仕事をしているのか所長さんは肌で感じているのです。
多くのゼネコンさんが監督さんを育てることを重要と考えています。監督さんもなかなか育たないのです。意外と退社する人が多く、異業種に再就職するケースがあると聞いています。建設会社に入社して5年現場管理できたら退職することは無いと感じます。ベテランの所長さんだけでなく、若い監督さんとも先のことを考え人間関係をつくっていくことが大切になるのではないでしょうか?
いかに多くのファンを増やしていくか? きれいに早く安全に作業できるスキルを持つことは必要ですが、監督さんと話ができるスキルも必要になってくるのです。指名を受けるぐらいの職長になった時ほど、嬉しい気持ちになるのではないでしょうか?
規模の大きい現場になればなるほど、職長さんの実力が試されます。親方が若い人に対してスピード勝負をして、30㎡多く作業し実力の差を見せつけることもあるでしょう。それも必要なことだとは感じますが、段取りを上手く行って、10人の若い人に10㎡余分に作業してもらった方が効率的です。
監督さんと話ができるスキルを持った人を育てていくことが、業界全体の為になると感じます。旭日産業の仕事だけでなく他の会社の仕事においてもスキルを高めることは自分の為になるはずです。監督さんもパーフェクト完璧な人間はいません。今の状況のなかで最善な方法や知恵を出し合って、最良な結果を出してもらいたいものです。
認めてもらった時ほどやりがいがあり、満足した気持ちになるのではないでしょうか?