お知らせ

経営理念

1.常にお客様のニーズにあったクオリティの高い商品、サービス、情報を提供する

2.目標利益を確保して会社を存続発展させる

3.社員の生活安定向上を図る

上記は、株式会社ビックモーターの経営理念です。どう思われたでしょうか? 経営理念には、会社が目指しているものは何か? 会社の存在理由や価値を言葉で表したものです。時間と共にビックモーターの闇が明らかになってきていることで、お客様に対しての対応や、経営理念がまったく反映していなかったと感じてしまいます。

経営理念が『絵にかいた餅』であり、社員には理念に結びつかない経営計画書が配られていたようです。幹部には部下に対して『生殺与奪権』を与えると明記するなど、上意下達の社風を映した厳しい内容に批判が高まったのです。

ビックモーターは、昭和51年(1976年)に個人創業して以来、短期間で売上を業界トップの推定5800億円にしています。中古車市場は同業者が多く激戦市場であり、決して甘くないと考えられます。他社に勝ち抜くため、生き残るために、相当厳しい事を社員さんに言ってきたと想像できるのではないでしょうか。

会社がどんどん成長して、売上利益が上がり、会社の規模が大きくなっていく、その先の会社は一体どうなるのでしょうか? 何が手に入るのでしょうか? 会社が大きくなったとしてもその先に企業理念がなければ、目指しているものが分からなくなるのです。

店舗を増やすことで会社の拡大を図り、拡大することだけが目的となり、利益につながれば何をやっても良い社風になってしまったようです。数字だけが正義と考えてしまい、経営理念の存在しない哀れな会社に陥ってしまったような気がします。本来の経営理念に沿った経営をしていれば、違った形になったのではないでしょうか?

企業にとって、売上利益を上げる仕組みをつくり続けることは、大変重要な事ですが、世の中に認められない経営のあり方は、いずれ衰退していくと感じます。世の中に認められ、また必要とされ、お客様に喜んでもらえるような会社にしていきたいものです。