意識の向上
現場管理には、安全管理、品質管理、工程管理の3つがあります。安全管理においては、足場作業の利用方法で指摘されることが多いのではないでしょうか? 現場によっては脚立禁止のゼネコンもあり、事前に足場をどうするのか打ち合わせをする必要があります。絶えず適切な使用方法での作業を心がけてもらいたいものです。
安全に関しては『慣れ』が一番怖いと感じます。当たり前のことが無意識の行動になってしまい、危険と感じる感性が薄れてくるのです。『カッターや丸鋸で手を切るのではないか?』『足場から墜落するのではないか?』『床の段差に気が付かずに転んだりしないか?』等々・・・不思議と現場では『慣れ』が生まれてくるのです。
現場で災害を出さない為にも絶えず職場の仲間とコミュニケーションをとり、安全に対する意識の向上を計っていきたいものです。
品質管理においては、ここ最近マンションデベロッパーより、界壁に使用される耐火間仕切の検査が厳しくなってきています。木工ボンドの塗布量やステープルのピッチ、ロックフェルトやシールが適切にされているか、外壁や梁部との取合い、出隅、入隅部の収まり、直交部(T時)の収まり等々・・・仕様書をしっかりと頭に入れておかないと、取り返しのつかないことになってしまいます。
今まで、この方法でやってきたから通用するという安易な考えは持たないことです。今一度、耐火間仕切りの施工方法や手順の確認をしてもらいたいものです。我々は、常に現場監督や設計事務所の先生より詳しくなくてはなりません。人に指摘されてから行動するのでは誰も認めてくれないのです。
お客様に安心してもらう為にも、更なる技術と知識の向上を目指すことが重要になるのではないでしょうか? プロの自覚をもって仕事を心がけていきたいものです。