意味と価値の確認
昭和62年入社以来旭日産業でお世話になって、気が付いた点があります。職人さんの仕事に対する取り組み方が随分変化してきて、相当にレベルが上がってきたと感じます。バブル時代を生きてきた人はご存じだとは思いますが、当時は結構やんちゃな人が多かったのではないでしょうか?
時代が進むにつれ、良い時代も悪い時代も体験して若い職人さんたちに時代をつないで現在があるのです。道具の進化もありますが、一日の生産量が昔よりかなり高まってきている気がします。まず何よりも、責任感の強い職人さんが増えたのではないでしょうか?
監督さんからの指示待ちで作業するだけでなく、事前にどうすれば段取り良く工程や収まりが上手くいくか考えて提案したり、足場や養生、荷揚げ、材料置き場など、費用の掛かることも相談に乗ったりして、積極的に監督さんと関わっている職人さんが増えてきています。
現場を上手く収めるために、絶えず頭の中でより良い方法を試行錯誤しているのです。お客さまの事を考えて良い仕事をする、絶対に手抜き工事はしない、クレームや手直しの無い仕事を目指して努力していることで、さらにお客さまに認められるのです。
本気で仕事をやると、意味や価値の本当のものが見えてくるのではないでしょうか? 仕事があるからやっている人、惰性的にやっている人もいるかもしれません。自分の人生を確認するためにも、仕事に対する値打ち、すばらしさ、意味や価値を感じることのできる仲間を増やし、より高度なもの、より厳密なものを求めて、人生を豊かにしていきたいものです。
人生を鍛えるには、現実しかないのです。