全室協
我々の業界の業界団体として全室協(一般社団法人 全国建設室内工事業協会)があります。規約では建設室内工事業者の体質改善と良質な工事を安価に提供することに努め、我が国建設業者の健全な発展と国民生活の向上に寄与することを目的とする。とあります。
安価に提供するという言葉に引っかかりを感じますが、この業界にとって、なくてはならない組織ではないでしょうか。全室協中部支部では、一次店のほか二次店の業者も多く加盟しています。過去2年間は新型コロナの影響で活動が制限された訳ですが、今年度からは活発に活動する予定になっています。
活動の中に、愛知県では、技能者の養成訓練と定着性の指導の一環で技能検定(国家試験)を行っています。多くの技能者が一級技能士を目指してチャレンジしており今年も大勢の技能者が受検することが決まっています。より多くの人に合格してもらいたいものです。
新年度4月には、各会員の新人を対象にメーカーの講師を招いての研修会を行い、25名の新人研修会を開催しました。 また、国土交通省中部地方整備局の指導のもと、高校生を対象に、建設専門工事業合同体験フェアーを開催しています。ひとりでも多くの若い人が内装工事に興味を持ってもらえるよう、鋼製下地、ボード仕上げ、クロス、床工事と実際に体験してもらうことを目的にしています。今年開催が決まれば6回目となります。
厚生労働省からは、再就職を目指す方を対象に、就職のために必要な知識・技術を習得することができる職業訓練を建設業振興基金の指導のもと、全室協でお手伝いしています。毎年、年3回ほど開催しています。
その他、官公庁、各種団体との連絡先の唯一の窓口であり、お互いに協力しあい機関誌刊行物の発行や配布を通じて情報発信を行っています。また最近では、外国人技能実習生から特定技能に移行する窓口にも行っています。様々な事業をし今後ますます全室協の存在価値が上がってくると感じます。
加盟していることで会員同士の情報交換や親睦を深めることができると感じますが、全室協に入会しても意味がないとか、全室協は何をしてくれるのか? 何を与えてくれるのか? と言う人もいます。会員各社が業界の発展に何ができるのか? 全室協に貢献することで業界が成長発展し、より良い方向に向かっていくのではないでしょうか?