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違和感を感じる感性

私事ですが、現在住んでいるマンションでは、大規模改修工事を行っています。計画から予算をはじめ住民の皆さんへの説明会を数回おこなわれました。管理組合の関係会社の施工で進めていますが、住民からの意見や要求要望はかなり厳しいものが多くあったのです。

施工中は、住んでいる側から見ると、足場から部屋内を見られているのではないか? プライバシーが気になったり、ベランダでの洗濯物の制限があったり、塗装やドア窓周りのコーキングに手を触れないように注意したり、意外にストレスが溜まってくるものです。

施工会社に対しては、ものすごく気配りをしながら施工しているのがわかります。作業している職人さんは必ず挨拶をしてくれますし、住民の安全通路の確保、外部足場からの侵入者対策、職人さんへの熱中症対策、駐車場の確保、毎日の工事内容の掲示板への張り出し、管理者からの住民への声掛け、外部足場での安全対策等々・・・完璧を目指して工事を進めているのがわかるのです。

現場管理者は工事の指示をするだけではなく、住民の人にも気配りをしなければなりません。また、住民から好かれるような人間性も必要になってくるのではないでしょうか? 住んでいる住民以外にも、ご近所にも当然に挨拶をしていることだと思います。施工会社の今までの実績やノウハウがなければ成功しないのかもしれません。

そんな中でも住民からの不満を聞かないといけないのです。上手くやって当たり前の世界で、本当に大変な思いで工事をしているのではないでしょうか? また、管理者はどれだけ現場への違和感を感じるか、感性が大切になるのです。

我々もたまに現場に行って違和感を感じることがあります。現場に入った瞬間、安全に関する事や収まりに関する事、段取りに関する事など何か変と感じることがあるのです。その違和感を改善していけるかで成功するか決定するのではないでしょうか?

今回の大規模改修工事では職人さんへの教育がしっかりなされていると感じますし、これからどのように完成していくか楽しみです。しっかり挨拶されると気持ちの良いものです。明るく、気持ちの良い挨拶ができる人間になりたいものです。