今月の一言

経済ジャーナリストの須田慎一郎の講演を聞く機会があり、テーマは『これからどうなる日本経済』日本経済の予測の話をされました。アベノミクスの効果で今年初めから、円安株高になり、輸出関連企業の業績が大きく良くなっています。トヨタ自動車も今期利益予想が2兆円を超えるそうですし、日本を代表する大企業も増収増益になる企業がかなり多くなるそうです。再来年はどうかと言うと、消費税増税もありますが、更にもっと良くなると予想されていました。

 

しかしながら、我々中小企業をはじめ、多くの人たちはアベノミクスによる景気の実感を感じ取る人は少ないのではないでしょうか? 大企業と中小零細企業とのギャップはまだまだあるのです。

 

アベノミクスの3本の矢(金融緩和、財政出動、成長戦略)を皆さん知っていると思いますが、これらは、景気を良くする為の方針です。この基になる考え方や思想には『トリフル ダウン セオリー』というものがあり、日本語に訳す事が難しく適切な訳し方がありませんが『おこぼれ経済理論』と訳せそうです。

 

日本の経済構造は大企業が頂点にあり、その下に2次下請け、3次下請けと続いていくピラミット構造になっています。『トリフル ダウン セオリー』は、アベノミクスにより、まず大企業が利益の拡大をはかり、この利益配分を下請け企業に分配していく事で、経済全体が良くなって行く事を目指していくものです。

 

『トリフル ダウン セオリー』を成功させる為には2つ条件があります。1つ目に政治の力、2つ目に利益配分にありつけるだけの企業の能力を身につける事、だそうです。

 

我々の業界はどうでしょうか? 大手ゼネコンだけが潤って、下まで循環されていないのが実態だと感じます。1つ目の政治の力は期待できません。2つ目の条件の企業の能力を身につける事しか方法が無いのではないでしょうか? 良い仕事をする事でお客さんに認められ、しっかりと利益配分にありつけたいものです。